畑かん整備による多品目高収益作物の周年作付体系の確立
整備前


小区画で不整形なほ場,狭小な道路,排水路の未整備などにより,耕作に支障を来していた。また,排水不良による湿害に悩まされ不安定な営農を余儀なくされていた。
基盤整備
畑地かんがい施設の導入や区画整理による 計画的かつ効率的な生産体制の確立


●区画整理や畑地かんがい施設の整備により,大型機械の導入や必要時期のかん水が可能となるとともに,排水不良が解消されたことにより,作 業効率が大幅に向上し,計画的かつ安定した生産が可能となった。
生産現場
畑地かんがいを活かした高収益作物の導入

●露地・施設野菜の複合経営により,多品目の高収益作物を新たに導入し,周年作付体系を確立。
加工・流通
JAへの集出荷拡大による収益の向上

●生産量の増加に伴い,販売力のあるJAへの系統出荷量が拡大し,安定した収益の確保につながっている。
担い手
畑地かんがい営農の継承による周辺への波及

●畑かんマイスターによる現地研修会等による畑地かんがい技術の普及活動を通じて,地域のみならず広域にわたっての営農の手本として農業振興に寄与。
多品目の高収益作物導入による露地・施設野菜の周年作付体系を確立


●畑地かんがい施設の整備に伴い,露地・施設野菜の多品目高収益作物を導入することにより,周年作付け体系を確立し,1年を通じた収入を確保。
工夫のポイント
●露地・施設野菜の複合経営により多品目周年作付体系を確立
●JAへの集出荷拡大により安定した収益を確保
●畑地かんがい効果の積極的なPRを行うモデル地区として周辺への波及に寄与

●位置:茨城県坂東市 ●地区面積 100ha ●主要作物:ネギ レタス はくさい キャベツ ●主な支援施策 国営霞ヶ浦用水土地改良事業(S55~H20) 県営かんがい排水事業 霞ヶ浦用水Ⅲ期地区(H5~H35)