いばらきの農村発見

全国有数の農業県茨城を支える農業・農村の風景や整備事業についてご紹介します

農業農村整備事業

取手市守谷市
守谷地区

遊休農地を解消し担い手へ農地集積

整備前

昭和40年代に第一次構造改善事業により整備
●施設の老朽化により、水管理や水路の維持管理に多大な労力
●地下水位が高いため、乾田化にも支障を来し、遊休農地が増大

遊休農地の状況
排水不良の水田

基盤整備

2つの事業を組み合わせたことによる遊休農地の解消

多面的機能支払交付金を活用し、遊休農地の草木を刈取、ゴミ等を除去
経営体育成基盤整備事業により、客土工や暗渠排水の整備
地下水の水位が低下し、農地の耕作条件が改善
土地の借り手が見つかり、遊休農地が解消

客土工により耕土厚を確保し農地を復元
暗渠排水による乾田化で作業効率が向上

生産現場

遊休農地の解消による作付面積の回復

遊休農地が増大
多面的機能支払交付金の活用
基盤整備事業により耕作条件を改善
遊休農地を解消
作付面積の2割が回復

担い手

担い手農家への農地集積

耕作条件の改善により、農地集積が進展
担い手農家数・農地集積率  
 事業実施前:2名・2.5%
 ⇒平成29年:5名・32.2%

遊休農地の解消による作物の生産量の増加に伴う収益の向上

地元への聞き取り結果

遊休農地が整備されたことで地区内の担い手農家が増加
●作物の生産量が増加し、約2割収益が向上

工夫のポイント

基盤整備事業を契機に遊休農地を優良農地に回復し、担い手に貸付
多面的機能支払交付金を活用し、遊休農地の草木を刈取
経営体育成基盤整備事業を活用し、暗渠排水や客土により、耕作条件を改善

位置:茨城県守谷市・取手市 地区面積:67.7ha 主要作物:水稲 
主な支援施策:第一次構造改善事業(S41~S45)経営体育成基盤整備事業(H22~)多面的機能支払交付金(H26~)