農業用水の工夫


水を無駄なく大切に使っています。

私たちは、大切な資源である農業用水を工夫しながら使用しています。

農業用水は、環境や水の循環を支えています。

農業用水の大きな特徴は、自然界の水循環というシステムと融合した形で、ムダなく利用されていることです。
上流で取水された農業用水は使用後、大部分が河川や地下水に還元され、下流で再び農業用水や都市用水などに利用されています。

農家はこんな工夫をしています。

水がなければ作物は育ちません。私たち農家は限りある水を大切にしています。

1 不足分だけ使っています

農業用水は降雨を有効に利用し、不足分だけを取水しています。

天水だけで稲作ができれば良いのですが、稲作で必要な水は想像以上に多く、すべてを天水に委ねることはできません。『基本的には、稲作で必要な水のうち、雨水で補えない分だけを川から取水する」という取り組みをしています。なお、使用した水の大部分は川へ戻ったり、地下水になったりし、下流で再利用されます。

不足分だけ使っています

 

2 渇水時は水を順番に使います

水は農業に欠かせませんが、生活にも必要です。私たちは、渇水時には水を順番に使っています。

番水にもいくつか方法があります。
1. 用水区域内の地区を区分して、順番に配水する方法
2. ほ場毎に順番と時間を決めて配水する方法
3. 水源から数日の間隔で取水する方法
などです。昼夜にわたることもあり大きな労力を伴いますが、大事な水には替えられません。

渇水時は水を順番に使います

 

3 水のかけ流しはしません

私たちは、ポンプで汲み上げた水を大切に使っています。

水のかけ流しは、用水不足を引き起こします。私たち農家は、自動的に給水を停止する装置を設置するなど、水の無駄遣いを防いでいます。

水のかけ流しはしません

 

4 反復利用もしています

上流で使用した水を、下流で再利用するなど努力しています。循環型社会に向けて工夫しています。

農業用水は、一度使った水を「もう一度使う」など用水を節水する努力をしています。農業用水は、一度使っても、すべてはなくなりません。

反復利用もしています

 

地球に優しいたんぼ

たんぼがあるといいことが!

「秋の十字路」市毛昇(撮影場所/行方市)

多目的機能

農業用水は、かんがいのほか、火事の時に使う防火用水や、雪を流したり溶かしたりする消水雪用水に使われたり環境の保全にも役立っています。

冷却効果

田んぼに水をはると、地表の温度は2〜3度下がります。地球温暖化が叫ばれており、田んぼは地球にも優しいのです。

洪水防止

大雨の際、田んぼや用排水路に水を一時貯めさせることで、水が河川へ流れ出るのを遅らせ、地域の浸水や下流での洪水を防ぎます。