いばらきの農村発見

全国有数の農業県茨城を支える農業・農村の風景や整備事業についてご紹介します

農業農村整備事業

郡司農地局長と歩く農業水利施設の温故知新

福岡堰頭首工(ふくおかぜきとうしゅこう)(つくばみらい市)

新田開発の先駆け-関東三大堰 業績、後世に継承

 

寛永2年(1625年)、谷原領開墾に際し、三代目関東郡代・伊奈半十郎忠治が命じた山田沼堰(つくば市)の建設が、当地区の新田開発の先駆けとなった。その後、現在地に移設され、明治、大正の二度の改築を経て、1971年(昭和46年)に現在の福岡堰が完成した。当堰は、五代目・伊奈忠常の代にわたり築かれた岡堰、豊田堰とあわせて「関東三大堰」と呼ばれ、その業績が後世に伝えられている。

【所在地】
茨城県つくばみらい市仁左衛門新田地先
(一級河川小貝川)

郡司農地局長のPRポイント

堰から数分歩き、伊奈半十郎忠治公を祭神とする伊奈神社を訪れました。参拝を終え振り返ると、鳥居の向こう側には福岡堰の全体を見渡すことができ、その広大さについ息を呑んでしまいました。今も地元に息づく伊奈氏の功績とその歴史を感じました。

日本工業経済新聞より抜粋