
上小岩戸地区畑地帯総合整備事業(小美玉市)
高収益のニラ生産-区画整理と畑地かんがいで

生産基盤が整っていなかった当地区では、「基盤整備を行い、生産性の向上を図らなければ、この地域の農業は生き残れない」と地元の農家主導で平成22年から県営畑地帯総合整備事業に着手し、生産基盤が整ったことで、大型農業機械の導入による作業効率の向上、排水施設整備による湛水被害の軽減、畑地かんがいを活用した高品質な農作物の計画的かつ安定生産が可能となった。
令和4年度の事業完了時には、担い手に地区内の農地の約8割を集積し、畑地かんがいを活用した高収益なニラの生産が拡大。現在では、JAがブランド化したニラ「美野里緑王」の生産や契約販売が拡大している。その他、かんしょを「ほしいも」や「焼き芋」に加工して販売するなど6次産業化を進める担い手もおり、儲かる農業が展開されている。

最高品質のニラ
渡辺農地局長のPRポイント

今回、当地区でニラ生産を牽引している東ヶ﨑ファームの東ヶ﨑茂喜さんから、儲かる農業を実現するためには、基盤整備による生産性の向上と契約栽培などの販売戦略の重要性、さらには日本農業の隆盛にかける熱い思いを伺い、基盤整備に携わる者として新たな気持ちになりました。
日本工業経済新聞より抜粋